四国くるりきっぷで行く内子座文楽、という妄想
【今回の記事はほとんど全部妄想です。いわば両B面。】
「四国くるりきっぷ」というきっぷがある。
JR西日本がインターネット予約限定で発売しているきっぷで、フリーエリアまでの新幹線・特急の自由席往復と四国自由区間内のJRおよび指定の一部鉄道・路線バス3日間乗り放題がセットで17,000円（大阪市内発着）という、とっってもお得な商品。
どれくらいお得かというと、普通に新大阪⇔高松の自由席往復だけで14,200円（のぞみ自由席から岡山駅でマリンライナーに乗換と仮定）なので、残りの2,800円で3日間四国の電車が乗り放題。
JR西日本はこういう、目的地までの新幹線と、エリア内の乗り放題きっぷを組み合わせたお得な商品をたくさん発売している印象があって、私自身も「せとうち岡山・香川フリーきっぷ」を活用して小豆島・岡山市内・倉敷をぐるっと回ったことがある。高松⇔小豆島と岡山⇔小豆島の2種類のフェリーも乗り放題で、新岡山港から岡山駅の路線バスまで乗れるという至れり尽くせりなフリーきっぷのおかげで、本当に大満足な小旅行になったので何かの機会に記事にしたいなと思いつつ。
閑話休題。今回は「四国くるりきっぷ」のお話。あまりにお得すぎるからなのか、なんとこの切符の販売期間は今月29日まで。先述の「せとうち岡山・香川フリーきっぷ」等は料金改定の上で4月以降出発分も発売していることを考えると、「四国くるりきっぷ」についてはどうやら本当に販売が終了してしまいそう。
うーん、残念過ぎる……。というのも、「四国くるりきっぷ」を使ってぜひ行きたいところがありまして。それが、内子座文楽！
内子座は、愛媛県喜多郡内子町にある芝居小屋。大正時代の面影を残す劇場は観光名所として有名な一方、歌舞伎・落語・漫才・ストレートプレイなどなど様々な公演を行っていて劇場としても現役バリバリ。そして、その内子座で毎年8月に行われている文楽公演こそが内子座文楽。今年の頭から文楽を見始めた正真正銘の素人だけど、内子座文楽には独特の熱気がある、劇場の雰囲気もあいまってめちゃめちゃ楽しい、というような話を見聞きして、宝塚でいう全国ツアー公演（もちろん梅田や市川みたいな全ツ常連劇場ではないところでの！）や博多座のような感じなのかな？と夢を膨らませる日々。
いつかは参戦してみたい内子座文楽。とはいえ、素人的には文楽公演だけのために愛媛県まで遠征するのは少しハードルが高いというか、＋αの目的があるとより嬉しいんだけどなあ……。
そんな、文楽見て、せっかくだから未訪問の愛媛県・高知県を観光して、最後は高松在住のお友達と大いに飲んだくれたいな、なんてわがままな希望を1枚で叶えられる魔法のきっぷこそが「四国くるりきっぷ」だったわけです。
今のところ実現はできないけど、妄想が楽しすぎて、2泊3日のスケジュールが完成してしまったので記録として残しておこうかと。
※文楽の公演時間は毎年異なるようですが2019年版は未発表なので去年のスケジュールに準ずる。ダイヤについても2019/3/17時点のもの。
【1日目】
06：03 新大阪駅発 07：02 岡山駅着（ひかり441号）
07：22 岡山駅発 10：06 松山駅着（特急しおかぜ1号）
10：20 松山駅発 11：11 内子駅着
14：00 内子座文楽 午後の部鑑賞
16：41 内子駅発 17：50 下灘駅着（日本一海から近い駅を車窓から見学）
19：36 宇和島駅着
宇和島にて宿泊
（※松山観光の時間が取れないのと、道後温泉泊も捨てがたく、検討の余地あり）
【2日目】
07：48 宇和島駅発 10：50 江川崎駅着
レンタサイクルで中半家沈下橋などを軽く見物
12：53 江川崎駅発 14：22 窪川駅着（しまんトロッコ2号/座席指定券別途）
16：31 窪川駅発 18：49 高知駅着
高知市内にて宿泊
（※ヴィラサントリーニも気になるけど、一人旅向きじゃない＆到着遅めでもったいないような）
【3日目】
08：01 高知駅発 10：23 高松駅着
うどんめぐり、昼飲み、日帰り温泉など
16：57 高松駅発 17：12 坂出駅着
17：24 坂出駅発 18：03 岡山駅着（マリンライナー50号）
18：20 岡山駅発 19：04 新大阪駅着（のぞみ50号）
我ながらなかなか壮大な妄想になったなあ。というか体力勝負すぎる。今回初めて存在を知ったしまんトロッコ、なかなかワイルドで面白そう！
最初は運賃を計算してたけど、1日目で元が取れてしまったので止めたｗ高松でのゆるゆるタイムを我慢すれば徳島タッチして3日で4県制覇も夢じゃない（観光するんじゃなく、単に「訪問」するだけになりそうだけど）
「四国くるりきっぷ」、GW明けくらいから復活してくれたらいいな……。
