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旅行・勉強・自炊など。気分はいつでも船の上。筆者は元旅行会社勤務⇒現在はメーカー人事

旅行業という仕事

同じことを好きな人たちと働くとすごく楽しいよ、という話。

新卒でBtoBの旅行代理店に就職した。
旅行が大好きで、旅行を仕事にしたいけど、土日も働くBtoCの窓口業務は嫌。
そんなわがままな考えで、業務渡航専門の会社とツアー造成専門の会社ばかり受けていた。笑

5年間で業務渡航の法人営業とインサイドでの手配業務を経験。
海外出張や海外赴任関連の業務がほとんどだったので、正直なところ、「旅行を仕事にしてる」って実感はあまりなかった。
一方で、「好きなことを仕事にしている」って感覚、
あるいは、「同じことを好きな人たちと仕事をしている」という感覚は常にあった。

インターネットが普及し、航空会社からのコミッション(仲介手数料)も殆ど期待できない昨今、
旅行業は基本的に薄利多売、故に薄給激務。
だからこそ、それでも旅行業に従事している人たちは、みんな旅行が大好きだった。

仕事中はお客様の航空券を探し、
休み時間には自分の休暇のために航空券を探す。
飲み会でも次に行きたい旅行先の話でずっと盛り上がる。
プライベートでJGCやスタアラゴールドの修行をしている人もたくさん。
日本百名山全頂制覇を目指している人、東海道を自分の脚で走り切った人、
マラケシュまでマラソンしに行くグループ。
色んなタイプの旅行好きが集まっていて、
入社前の「私は旅行が大好き」という自負がガラガラと崩れ落ちそうになるくらい。笑

社割なんて期待できなくても、航空会社やホテル、大使館や政府観光局、他の旅行会社、そして旅行好きの同僚から様々な情報が集まってくる「旅行情報の最前線」にいられるということは、私にとっては非常に大きい「役得」だったと思うし、同じことが好きな人たちと仕事の場で出会えたことに本当に感謝している。転居のために退職してからも変わらず仲良くしてくれる人がたくさんいて、そういう意味でもすごく恵まれていた。

趣味の友人はTwitterで探せばいい、職場の人たちとは仕事の上だけで付き合っていればいい。そういう考え方もあるけど、下手すると家族より長い時間一緒に過ごす人たちなのだから、気が合うに越したことはないと私は思う。

好きなことを仕事にする最大のメリットは、同じことを好きな人たちに出会えることだ。

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