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旅行・勉強・自炊など。気分はいつでも船の上。筆者は元旅行会社勤務⇒現在はメーカー人事

ビジネス実務法務検定2級に独学で合格した勉強法

ビジネス実務法務検定2級、無事合格しました!独学で一発合格できましたので簡単に学習方法をまとめます。

そもそもビジ法2級とは

www.kentei.org

取得のメリット

ビジネス実務法務検定の学習を通して、あらゆる職種で必要とされる法律知識を習得することができます。

法務部門に所属している方の力試しだったり、法務部門に異動・転職を狙う方がアピールのために受験したりという受験動機が真っ先に浮かびますね。ただ、レベル感としては法務のバックグラウンドがある人ではなく、配属されてから法律を学び始めた人向けかと思います。

また、法務部門に所属していない人が基本的・一般的な法律知識を習得しておくことは、業務効率化やリスク回避に繋がります!そういう意味では、WEBサイトに記載されている通り、全てのビジネスパーソンにとって勉強する意義があるとも言えます。

ちなみに2級合格者には「ビジネス法務エキスパート®」の称号が付与されますよ。

取得難易度・出題範囲

実際に仕事や大学の講義等でどの程度法律に携わっているかによって大きく変わると思います。法学部とも法務部とも全く縁のない私の場合は、

  • 第1章 企業活動における取引の主体:ゼロベース
  • 第2章 各種の会社をめぐる法律関係:ゼロベース(一部FP3級との重複あり)
  • 第3章 会社財産の管理・運用:FP3級&知財検定3級で概ね学習済み
  • 第4章 債権の管理・回収と倒産処理:ゼロベース
  • 第5章 企業活動に関わる法規制:前職で扱っていた法規制が中心独禁法、下請法、個人情報保護法
  • 第6章 会社と従業員との法律関係:現職で扱う法律がほとんど
  • 第7章 企業活動をめぐる紛争の解決方法:ゼロベース
  • 第8章 国際法務に関する法律:ゼロベース

といった状況でした。第1章(会社法)、第4章(債権)、第7章(紛争の解決)をかなり重点的に学習し、残りの章は仕事や他の資格取得の際の知識を総動員しつつ、一般常識(という名の勘)で乗り切る作戦を取りました。*1

学習方法

使用したテキスト

①オンスク.jpビジネス実務法務検定2級講座+準拠テキスト

オンライン学習サービス:オンスク.JP

ごうかく! ビジネス実務法務検定試験(R)2級 攻略テキスト 2021年度

最初はテキストだけで勉強していました。というのも、元々は動画での学習ってあんまり好きじゃないんです。活字を読むのが好きなタイプなので、動画見るより読んだほうが早いじゃんと思ってしまって。

ただ、産後なぜか全く活字が頭に入らない&落ち着いて本を開く時間がなかなか取れないという状況になり頭を抱えていたときに、攻略テキストの裏表紙でオンスクの存在を知りました。

オンスクは様々な資格試験に対応した「講座受け放題のオンライン学習サービス」、平たく言えば「学びのサブスク」です。動画は10分前後の短いものが中心で、もちろんスマホにも対応*2

講座一覧 | オンスク.JP

プランは月額980円のウケホーダイ・ライトと月額1,480円のウケホーダイ・スタンダードがありますが、個人的にはウケホーダイ・ライトで十分でした(どちらも税別)1ヶ月で受講しきることを目標に入会して、実際に達成したものの、試験直前までちょこちょこ動画を確認したり便利に使ってました。3級の動画も少し見た。

ビジネス実務法務検定2級講座の場合は全120本(約20時間)の講義動画と632問の問題演習によって攻略テキストの内容が一通りカバーされてます。攻略テキストのほうが情報量が多いですが、試験に関してだけ言えば、動画で言われてることをしっかり押さえればちゃんと合格できます。

問題演習には消去法が効かないタイプの問題が結構あり、しんどいけどかなり力がついた気がします。重いバットを振る感覚。試験まで時間がない場合は、講義動画を見るだけ見て、②の精選問題集に進んでもいいかも

オンスクにはFP・行政書士宅建など、独学合格を目指したいビジネス系の資格がかなり揃っているほか、スキルアップ系や趣味の講座もあって、なんとなく動画を見ているだけでも楽しいので、合格後もとりあえず継続してます。

②精選問題集

法務教科書 ビジネス実務法務検定試験(R)2級 精選問題集 2021年版

過去問の重要箇所を単元ごとにピックアップした良書。選択肢の1つ1つに対してどこが間違っているのか丁寧に解説されていて良い(前半部分は合っているけど後半部分は違う、みたいな選択肢も結構多いので)

巻末に2回分の過去問も収録されていて万全です。これを1冊丸暗記したらテキスト使わなくても合格してしまうかも。

唯一の難点は直近の過去問の解説が掲載されていないことですが、出版社のWEBサイトでDLできるので問題ありません。

学習方法

至ってシンプル。オンスクのビジネス実務法務検定2級講座を修了した後、ひたすら精選問題集を解いていきます。

オンスクは講義動画を見る→該当単元の問題を解く、というオーソドックスな学習方法で、約1ヶ月で1周しました。試験日を設定すると1日あたりの学習量を計算してくれるのが地味に便利。

精選問題集には厳選された過去問が掲載されているので、選択肢の一つ一つに対して自信をもって正誤を判定できるようになることを目標に進めます。オンスクの問題演習が難しめなので、この時点で少し自信が湧いてくるはず。

試験10日前ごろからは精選問題集の巻末に掲載されている過去問2回分をそれぞれ3周ほど解き、わからないところをつぶしておけば万全です。

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学習時間

主に夜、娘が寝てからの1~2時間/日×45日=60時間くらい

産前に第一章(会社法)の部分はざっくりテキストを読み進めていたので、トータルで80時間くらいかなと思います。もう少し圧縮することもできると思いますが、法務関連の知識ゼロの場合は60時間くらいは見ておいたほうが良さそう。

IBT方式について

問題形式

①ア~オの記述のうち適切なものの組み合わせを選ぶ(5択)
→全10通りのうち、5択になっている

②ア~オの記述について正誤の正しい組み合わせを選ぶ(5択)
→全32通りのうち、5択になっている

③ア~オの記述のうち最も適切なものを選ぶ(5択)

④ア~オの記述のうち最も不適切なものを選ぶ(5択)

①②の問題は結構消去法が使えてます。記述自体を過去問から丸ごと持ってきているケースも結構ありそうで、「この記述知ってる!」と進研ゼミ状態になることが度々ありました。時間がない場合はとにかく直近の過去問をしっかりやり込むのが吉です。

受験時の注意点

  • 受験の予約は早めに(遅い試験日の土日からどんどん埋まっていきます)
  • 注意事項は事前によく読む(イヤホン禁止など)
  • 机の周りを片付ける(試験開始前にビデオ通話でチェックされます)
  • PCのインカメでも大丈夫だけどWebカメラがあるとスムーズかも
  • 試験中もしっかり監視されているのでくつろぎすぎないこと。笑

結果と今後

そこそこ学習時間は取れていたものの、動画を取り入れる前は内容が全く頭に入ってこなくて一時はどうなることかと思ったのですが、100点満点中97点(1問ミス)という予想外の高得点を取ることができました。

資格試験に関しては合格してしまえば点数は関係ないと思っていますが、ここまできたら満点を取りたかったな……と少し思ったり。笑

前知識の全くなかった会社法と債権の分野からの出題が多く感じたので、しっかり勉強しておいてよかったなと思います。

次は来年1月23日のFP2級を受験します。

*1:総合旅行業務取扱管理者試験のために旅行業法を勉強しているときも思ったのですが、「誰を守る・救済するためのルールか?」と考えるとなんとなく答えがわかるケースが結構あるなと。法律のプロになるには多分こんな安易な考え方じゃダメでしょうが……。

*2:ただしWEB版とアプリ版は別物なので要注意!