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旅行・勉強・自炊など。気分はいつでも船の上。筆者は元旅行会社勤務⇒現在はメーカー人事

コスタ・デリチョーザ乗船記⑥寄港地・ピレウス編

5日目はアテネ近郊の港湾都市ピレウスに寄港。

アテネと言えば、オリンポスの神々を祀ったアクロポリスの丘。オリンポスの神々と言えば、『ヘラクレス』!

ディズニー映画の中でも、『ヘラクレス』は特に大好きな作品。小学生になり、きちんと物語を理解できるようになった時期に公開された、『ノートルダムの鐘』『ヘラクレス』『ムーラン』あたりの作品は、それぞれに深い思い入れがあるけれど、なかでも『ヘラクレス』は大のお気に入りだった。

擦り切れるほどビデオを見て、中古CDショップで見つけたCD*1を毎日聞いて、「ここからはミューズ、女神たちの出番。アートとヒーローの専門家!」から始まる、ミューズたちのセリフをほぼ完コピしていた。今見ると結構ツッコミどころ満載の作品なんだけど、当時は本当に大好きだったなあ。

そんなわけで、アテネを訪れるのもとても楽しみだった。

ピレウスからアテネ市街まではツアーバスで30分程度、まずはパナシナイコ・スタジアムでフォトストップ。第一回近代オリンピックが開催されたオリンピアンの聖地!去年、大河ドラマ『いだてん』にドはまりしていたときに訪問していたらものすごくテンション上がっただろうなと思う。2018年時点では、割とクールに見学。

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車窓から見学したアテネ大学(多分)

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丘のふもとでバスを降りて、公園のような小道を抜け、いよいよアクロポリスの丘へ!

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見ての通りの大混雑。ほとんどみんなクルーズ客だと思われる。自分はその一員なので仕方ないことだと思えるけど、普通に陸路の旅行で来ている方からすると災難でしかないだろうと心苦しくなった。アテネに宿泊する場合は、早朝や夕方を狙ったほうがよさそう。

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中腹からアテネの町を見下ろして。

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丘と石段を登り切り、この前門をくぐるとパルテノン神殿は目の前!

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これが本物のパルテノン神殿……!絶賛修復中だけど荘厳さは少しも欠けていない。

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頭の中で名曲「Zero to Hero」が止まらない景色。ゼロがヒーローに早変わり!

神話の世界に思いを馳せつつ、「本物のドーリア式の柱だね!」などと知ったような口をきいて夫に鬱陶しがられる。笑

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こちらはエレクティオン。パルテノン神殿のすぐ近くなのに、人口密度の差がすごい。

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エレクティオンはパルテノン神殿よりも後で建てられたようで、側面(という表現が適切かわからないけど)に回ると、こちらの柱はイオニア式。

ギリシャ以外で見かけるギリシャ様式の建物*2には、最もデコラティブなコリント式の柱が採用されていることが多い気がするし、ドーリア式・イオニア式を採用していたとしても、それは建設された時代による違いではないので、昔教科書で習ったことを、パルテノン神殿とエレクティオンという形で実際に見ることができてテンションが上がった。

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アテネを一望できるリカヴィトスの丘が遠くに見えた。リカヴィトスの丘から見下ろしたアクロポリスの丘もとても美しいんだとか。

丘を下りたあとはプラカ地区での自由散策。19世紀の古い街並み(と言いつつ、パルテノン神殿と比べたら2500年くらい新しい!笑)が残っていて、お散歩するのにぴったりなエリア。

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昼食をがっつり食べる食欲はなく、ギリシャといえばギリシャヨーグルトだよねということで、あまりに暑くてフローズンヨーグルトを。クリーミーで濃厚、そしてボリューム満点!ツアーの集合時間まであまり余裕がなく、アイスクリーム頭痛と戦いながら頑張って食べた。美味しかったです。

サントリーニ島でも飲んでいた泡の乗ったコーヒーは、フラッペと呼ばれる、インスタントコーヒーを泡立てたもの。ギリシャでは夏の定番的な飲み物らしい。インスタントコーヒーを使っているからか、カプチーノとかよりも安かった。今話題の、韓国のダルゴナコーヒーにもちょっと似てる。

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5月中旬だというのに体感気温35℃くらいの酷暑、しかも尋常じゃない人混みで体力を奪われながらも、負けじと満喫できた。

この日は14:30と早めの出航。コスタ・デリチョーザには有料ダイニングはないけど、1人10ユーロでスイートルーム専用ダイニングのクラブ・デリチョーザを利用できるので、乗船初日に船内のキオスク端末から5日目のディナーを予約しておいた。

料理がちょっとハイグレードなのはもちろん、とにかく静かで落ち着いていて、メインダイニングではツアーの方と相席なこともあり、二人でゆっくりと食事できたのはとても良かった。

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特別なディナーでは牛肉頼みがち問題。

この日は船主催のハネムーナーパーティーがあったので、なんやかんやと連日のフォーマル着用。当日のドレスコード「白い服」は無視せざるを得ず。*3

5~7泊のショートクルーズでも、荷物のキャパシティーさえ許すならフォーマルは最低2着は持っていったほうがいいなあと毎回思う。

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*1:サントラではない、劇中歌が数曲収録された謎のCD。今思うと、本来はセット売りのものをばら売りしていたんじゃないかと思う

*2:ウィーンの国会議事堂とか

*3:コスタ・デリチョーザではカジュアル・インフォーマルの日にも「イタリアンカラー」「赤と黒」みたいなドレスコードが毎日設定されていた。「もしその色の服を持ってたら着る」くらいの感覚でOKです