【奈良】うのまち珈琲店 ときめきのクリームソーダと、今井町のこと
酷暑の中、大和西口駅から徒歩10分ほど。お目当てはうのまち珈琲店 奈良店!*1
SNSで人気のお店だけあって、中途半端な時間にも関わらず満席。20分ほどの待ち時間で本棚前のカウンター席に案内された。
注文したのは季節のクレームブリュレパフェとツートンカラーのラッシー。友人は、パフェとすみれ色のクリームソーダ。
噂に違わぬ、うっとりするビジュアル!ピーク時でも、どのスタッフが作っても同じビジュアルで提供できるようにしている(ばらつきが出るメニューは採用しない)と以前どこかで読んだ気がする。
フォトジェニックなのはもちろん、パフェにはミルクプリン、ムース、ジェラートといった様々な「白」が使われていて、さっぱりと飽きずに完食できた。
ちなみに、「うのまち珈琲店」とはいうものの、ざっと見渡した限りコーヒーを飲んでいるお客さんは見つからず。次はあえてコーヒー飲みたい。
なお、現在クレームブリュレパフェはオンラインストアでの事前予約制となっています。前日から当日にかけて販売しているので要確認。当日の販売数に予約があれば、到着してから購入してもOK。
さて、うのまち珈琲店がある今井町は、江戸時代の町屋がたくさん残っているエリア。NHK朝の連続テレビ小説『あさが来た』の世界にタイムトリップしたような気分が味わえる。
こういう「古い街並み」が残っている場所がとても好きで、鎌倉、本川越、倉敷、金沢、高山、白川郷・五箇山、妻籠宿、そしてならまち……などなど、各地を訪れているけれど、今井町は圧倒的に「自然体」だと感じた。
エリア内を一通り見て回ったけれど、発見したお店はカフェが2,3軒と土産物屋1軒のみ。見学施設になっている住宅が10軒ほどあるものの、そのほかは現役バリバリの民家。
なんて無欲な町なんだろう。肩ひじ張って、頑張っている感じが全くしない。まるで「頑丈な家だから、代々そのまま住み続けているだけですよ」というような風情。町全体に生活の息遣いを感じて、街歩きというよりは誰かの広大なお家を見学させてもらっているような気持ちになった。
有名でスケールの大きな「古い街並み」ほど、おしゃれなカフェやセレクトショップなど「外向き」の店舗が多くなる。もちろん観光客としては嬉しくありがたい。林源十郎商店のない倉敷は考えられないし、ちょっと休憩したい時に手軽な飲食店が見つからないと辛い。けれど、電気屋の「ナショナル」の看板や、年季の入ったサインポール、玄関先の三輪車のような、実生活の匂いに心をときめくのも事実だ。
見せるために大切に保存された建物は尊いけれど、誰も住んでいない「古い街並み」はどこか空虚だとも思う。その点、今井町は、今もなお住むために使われている住宅の美しさを存分に味わえる素敵な場所。
だからこそ、食事やお土産の調達は何でもそろう奈良市内で済ませましょう!
住み分けは大事。